皮膚は、肝臓の病気や貧血などに影響されてトラブルを生ずることがある一方、外界の刺激から体を守るための大切な臓器でもあります。金属や植物などがふれると防御反応を起こして、その結果、かぶれを起こすこともあります。よくかぶれの原因となるものとしては、漆やぎんなん、さくらそうなどの植物、イヤリングやネックレスなどの金属、毛染めやパーマ液、ゴム手袋などが有名ですが、肌に有効とされる成分であっても、肌質により、また季節や体調によってもトラブルの原因になる場合があります。
パッチテストとは、こうしたトラブルの原因を調べる検査法のひとつ。皮膚科で治療のために実施されるパッチテストで、いちばんよく行われるのは、背中や腕に検査する物質を2日間はりっけ、はがして1時間後と翌日にかゆみや発赤などがないかチェックする方法です。その間は激しい運動や汗をかくことを避け、はりっけたシートなどがチェックの前にはがれてしまったり、汗のせいで赤くなってしまったりしないようにします。
こうした皮膚科医によるパッチテストのほか、市販のばんそうこうやコットンを利用した手軽なテスト法もあります。たとえば、化粧水、乳液、口紅、香水などを調べたいときは直接ばんそうこうなどに塗り、そこままを背中や二の腕の内側にはっておくか、コットンにしみ込ませたものを皮膚に当ててばんそうこうで止めておきます。いずれも2日ほどそのままにしておき、除去して1時間後と翌日にテスト部位を観察してチェックします。石けんやシャンプー、クレンジングなど比較的短時間で洗い流すものは、精製水や蒸留水で薄めてから、化粧水などと同様に肌にはって同じく2日ほど様子を見ます。また、除毛クリーム、ヘアカラーなどは直接肌に塗り、20分後にふきとってチェックします。
首も頭も、皮膚は顔とつなかっています。加齢とともに顔の筋肉がたるんで下ぶくれになると、顔が大きく見え、ぐっと老けた印象になります。温・冷ケアを応用した顔の輪郭マッサージで、あごから首筋にかけてのラインを引き締め、顔を若返らせましょう。顔のたるみや下ふくれが改善するだけでなく、首のしわにも効果があります。
あごから両耳の下までのラインを蒸しタオルでよく温める。
マッサージクリームを手にとり、あご先から耳の下まで親指と人さし指であごの脅をつまむようにマッサージする。
手の甲でたたき上げる。手首から先の力を抜き、あごの下から耳の下まで、両手を回転させながら、軽くたたき上げる。
あごから耳の下まで冷たいタオルを当てて、輪郭を引き締める。
もう1本の蒸しタオルでマッサージクリームをふきとる。
化粧水ば”惜しまず、たっぷり”が原則。乳液や美容液は過剰なほど肌に与えている人が少なくないのに、なぜか肝心の化粧水に関しては足りていない人がとても多いのです。乾燥肌の人はもちろん、脂たっぷりのオイリー肌の人でも水分は不足しがち。高価な化粧水を少量使うより、気軽に買える値段のものを潤沢に使って、肌に水分を行き渡らせましょう。化粧水は肌にうるおいを与えると同時に、水の力で肌を引き締めます。
中指と薬指にコットンをのせ、人さし指と小指ではさんで化粧水を含ませる。
肌に残った汚れは肌トラブルの原因になります。肌質に合った洗顔料でていねいにやさしく汚れを落としましょう。手荒いゴシゴシ洗顔はくすみやゴワゴワ肌の原因になります。力を入れてゴシゴシ洗う癖のある人には最初洗い足りない感じがするかもしれませんが、赤ちゃんの肌をさわるように自分の肌にさわる習慣をつけてください。
泡立てネットに洗顔料とぬるま湯をつけて、両手いっぱいにきめ細かいふわふわの泡を立てる。
ほおとひたいは下から上にらせんを描くように泡をのばして洗う。
中指を小鼻から鼻先に動かし、汚れをしぼり出す感覚で洗う。親指はあごに当てて固定して。
毛穴の奥の汚れを除きながら血流改善もできる、蒸しタオルを使った温ケア・冷ケア。家庭でも簡単にできて効果の大きい、肌を喜ばせるセルフエステ法です。最後の引き締め化粧水の冷ケアを忘れずに。
クレンジングの前にポイントメイクを落とす。リムーバーをコットンに含ませ、アイカラーとマスカラはコットンを巻いた中指をゆっくり回転させて、アイラインはコットンの角で、唇は口角から中央に向けて、それぞれやさしくふきとる。あいた片手で目じりや口角を軽く押さえながらふくのがコツ。
クレンジングクリームを、ひたい、ほお、あごにポンポンとおき、内側から外側、下から上にらせんを描きながら、指先だけでなく手のひら全体で顔を包み込むようにのばす。